Googleマップで検索するユーザーの集客窓口がなかったのが課題
まずは、株式会社インフィールド様の事業概要についてお聞かせください。
私たちの主な事業は、貸しホール・貸し会議室の運営です。特徴的なのは、ビルの構想段階からコンサルティングとして参画し、開業後の運営マネジメントまで一気通貫で手がけている点です。
2025年9月時点で、都内に10施設、川崎に1施設の合計11施設を運営しており、映画の試写会や官公庁が関わる国際会議、医療学会、eスポーツイベントまで、多様な用途で利用されてきた実績があります。
インフィールドの最大の強みは「スタッフ力」です。各拠点には「カンファレンスコーディネーター」が常駐しており、お客様に寄り添った提案や当日の運営フォローを行っています。無人の貸し会議室も多い中で、私たちは「人で選ばれる施設」を目指しており、利用中には必ずスタッフがお客様をサポートできる体制を整えています。
MEO-ONEを導入する前は、どのような課題を感じていましたか。
「新規顧客獲得」に課題を感じていました。MEO-ONEの導入以前は、リスティング広告やポータルサイトへの掲載、リピーター様へのアプローチが主な集客施策でした。しかし、近年は検索エンジンでキーワード検索するだけでなく、Googleマップで施設を探す方が増えています。そうしたユーザー層に対して、有効なアプローチ手段を持てていませんでした。
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丁寧なサポートで“安心感”を感じ、MEO-ONEの導入を決意
──新規の集客にMEOという選択肢が上がってきた背景をお聞かせください。
当初MEOは「美容室」や「居酒屋」のような、BtoC向けの施策というイメージが強く、私たちのようなBtoBにどこまで効果があるのかイメージできませんでした。そんな時、縁あってMEO-ONEを紹介いただき、話を伺う機会を得ました。まずはスモールスタートでいくつかの施設から導入したところ、すぐに効果が見え始めたため、今ではほぼ全ての施設で導入しています。
MEO-ONE導入の決め手は何だったのでしょうか。
一番は「安心感」です。Web施策は裏側で何が行われているのかが見えづらい側面があるため「効果が出ている」と言われても、本当なのか分からない部分もあるかと思います。
その点、アナリティカル・テクノロジーズさんは丁寧に説明してくださいますし、定期的にレポートも提出いただけるので、施策の透明性が非常に高いと感じました。納得感を持って一緒に進めていける安心感が、導入の大きな決め手になりました。
具体的にサポート面で感じていることをお聞かせください。
月に一度、リスティング広告の定例ミーティングがあるのですが、MEOの状況について詳しく知りたい時は、アナリティカル・テクノロロジーズさんにも同席をお願いしています。リスティング広告とMEOはキーワードの設定など連動する部分も多いので、両輪で施策を進めるうえで助かっています。
提出いただくレポートも非常に分かりやすいですね。特に私たちが見たいのは、MEO経由でどれだけ新規のお客様がサイトに流入してくれたかという数値です。その数字がしっかり伸びていることを客観的なデータで確認できるので、私たちだけでなく、ビルオーナー様への説明責任も果たせます。
また、システム上では対策キーワードの順位が色分けで表示されるので「3位だったキーワードが1位になった」という変化が直感的に把握できます。専門知識がない新人のスタッフでも理解しやすく、各施設で日々の状況を確認しています。
サイト流入数が約3倍も増加し、お客様の質も改善された
MEO-ONEを導入して実感している効果をお聞かせください。
まず、Googleマップ経由での新規のお問い合わせが着実に増えています。実際に「渋谷ソラスタコンファレンス」では、Googleマップからサイトへの流入数が導入前の約3倍になりました。また、MEO対策によって認知度が向上したことで、SEOにも良い影響を与えていると感じます。
流入数に加えて、お客様の質に変化は見られましたでしょうか。
検索されるキーワードの”質”も大きく変わりました。MEO対策前は「渋谷ソラスタコンファレンス」のGoogleビジネスプロフィールを閲覧した人がどのようなキーワードで検索してきたのかを見ると、「喫煙所」や「駐車場」といった、会議室利用とは直接関係のない単語が上位を占めていました。
ところが対策後は、それらの単語が消え、「会議室」「貸し会議室」「渋谷 会議室」といった、まさに私たちがアプローチしたいと考えていたお客様が使うキーワードが上位に並ぶようになりました。これは、私たちの施設を知らなかった潜在顧客が、MEOをきっかけに私たちを見つけてくれた証拠です。
リスティング広告とMEOを組み合わせることで、相乗効果はありましたでしょうか。
新規の集客窓口が広がったことに加えて「広告費の削減」にも繋がりました。例えば、イベント参加者が会場へのアクセスや喫煙所の場所を調べるためだけに、検索結果の上位に出てくるリスティング広告を無意識にクリックしてしまうケースが挙げられます。本来の目的であるお問い合わせに繋がらないクリックでも、広告費は発生してしまいます。参加者が500名いる場合、一部の人がクリックするだけで、数万円の広告費がアクセスを調べるためだけに消えていくケースが発生していました。
MEO対策を強化したことで、アクセスを調べたい人はGoogleマップで情報を得て、リスティング広告では主に利用を検討している人がクリックするという棲み分けが生まれました。MEOが無駄な広告費の発生を防ぎ、リスティング広告の効果を最大化する助けになっているとも感じています。
MEO対策は、BtoBの事業者にも効果を発揮する
MEOの重要性について感じていることをお聞かせください。
私たちにはイベントを主催される「企業」と、そのイベントに実際に参加される「参加者」の2種類のお客様がおり、双方の満足度を高めることが必要です。たとえ主催企業が満足しても、参加者がアクセスに困って不満を感じてしまっては、イベントの成功とは言えません。
MEO対策をすれば、参加者がスムーズに来場できるよう手助けできるため、満足度を高めることができます。結果として、それが主催企業の満足度にも繋がるでしょう。MEO対策は、私たちのお客様双方にとって価値のある重要な施策だと考えています。
MEO-ONEは、どのような事業者におすすめできますでしょうか。
MEOはBtoCのイメージが強いかもしれませんが、BtoBでも大きな効果を発揮すると実感しています。特に、私たちのように「多くのお客様が実際に来場・来館される施設」を持つ事業者には、強くおすすめできますね。
人が動く、人が集まるという点では、飲食業も私たちの業界も同じです。主催者と来場者の両方にアプローチできるMEOは、そうしたビジネスモデルと相性が良いのではないでしょうか。
──最後に、今後の展望をお聞かせください。
今後は、各拠点のスタッフ一人ひとりがMEOへの理解をさらに深めていくことを目指しています。自分たちの施設がどのようなキーワードで検索されているのかを理解することで、お客様との会話の質が変わり、サービス改善に繋がるはずです。MEO-ONEは、各施設が自分たちの状況をタイムリーに見ていける素晴らしいサービスだと思います。
施策の裏側が見えづらいサービスだからこそ、レポートやミーティングを通して丁寧に説明し、透明性を確保してくださる姿勢は本当に信頼できます。Googleの最新情報なども含め、自社運用では到底できないと感じるほど高いレベルで分析・チューニングしていただけるので、非常に心強いパートナーです。